2011年1月31日月曜日

◆ X と O って、何?

バレンタイン・デーが近づいてきましたね!
街で、こんなバレンタイン・デーのカードを目にしました。
このカードについているピンクのタグに書いてある「XO」って、どういう意味か分かりますか?
OXゲーム(三目並べ)では、ありません。(笑)

」はKiss(キス)を、「」はHug(ハグ:抱擁)を表し、カード、手紙、Eメールなどの文末に添えられます。
このカードは、バレンタイン・デー用ですので、情愛の気持ちを表していますが、恋人ではなく、家族、親戚、友人などの親しい人にも使われます。
イギリスでは、キスやハグは、プライベートの場での恋人達の情愛表現だけではなく、親しい人達が公の場で交わす挨拶でもあるのです。
だから、このXとOは、とても頻繁に使われ、単に文末の表現として付けられていて深い意味がないことが、ほとんどです。

では、例文をいくつかご紹介します。

Happy Birthday
Lots of love
Mum & Dad
XXX

Merry Christmas
With Love
James
XOXOXO

Good night and sweet dreams.
XOXO

このXとOは、女同士の友達には使われますが、父と息子、兄と弟などの親類関係以外の男同士では使われません。
ある例外を除いては。。。
そう、そこはイギリス、ゲイカップルの間では使われるそうです。(笑)

ところで、申請書などの □ の選択欄をチェックするのに、日本では、「✓」ですよね。
イギリスでは、「✗」も使われます。

「✓」は、渡英したばかりの学生時代、とても紛らわしかったのを思い出します。
日本では、答案用紙に「✓」がついていたら、「間違い、不正解」ですよね。
でも、イギリスでは、「✓」が、「正しい、正解」ということなのです。
イギリスの不正解、間違いは、「✗」です。
紛らわしいでしょう!(笑)

2011年1月30日日曜日

◆谷間のバス停で

日本海側は大雪で、日本は厳しい寒さのようですが、こちらイギリスも、ずっと寒い日が続いています。
今晩、小雪がちらつくようで、日中もとても寒かったです。
今日から5日間、アメリカのフロリダ出張の主人が羨ましいです。
出張中のフロリダの天気予報は、最高気温が21~26℃の晴天か晴れ時々曇り、湿度が45~60%。
一方、我家のあるロンドン近郊の天気予報は、最高気温が2~7℃の曇天か時々晴れの曇天か小雨、湿度が78~97%。

この寒い中、谷間にある主人の実家にバスで出かけました。
昨夜、義母から「孫達が来るから遊びにおいで!」とお誘いがありました。
子どもがいない私が姪や甥たちを可愛がってるので、誘ってくれるのです。(笑)
谷間の小さな商店街の時計
谷間の住宅地にある「East Surrey Museum」(東サリー州博物館)
みんなで楽しく手作りピザを作って食べ、楽しく過ごしたのですが。。。
帰りのバスが時間になっても来ないのです。
時刻表では、土曜日は15分毎の運行のはずなのに!
来ないので、15分後のを待ったら、それも来ない、その次のを待っても来ない、その次のは来ました。
結局、3つのバスがキャンセルされて、とても寒い中、45分も待ったんですよ!
バス停には、15人ぐらいの人が待ってましたが、誰もバスの運転手に苦情を言わないんです。
イギリスでは、こんな事が日常茶飯事で、慣れてるからでしょうね。(笑)
こういう事に、私も、もう、そろそろ慣れなくてはいけないのですが。。。
そこは、日本人、なかなか難しいですね。(笑)
きっと、イギリスでは、福知山線のような脱線事故は起きないですね。
それにしても、寒くて、ブーツを履いていたけど足も冷たくなって霜焼けができるんじゃないかと思ったぐらいです。(笑) 

主人の出張中で夕飯を作らなくていいので、その後、またバスに乗ってNew Malden(ニューモルデン)という韓国人街へ買い物です。
買い物を済ませたら、韓国レストランで、一人で食事しました。
とにかく、体が冷えてしまっていたので、迷わず、キムチチゲ(キムチスープ)。
おいしくて、体が温まりました!
おかげで霜焼けにならなくてすむかもしれませんね。(笑) 
風邪ひかないように、韓国の柚子茶も買って来ました。
今、飲みながら書いてます。   
ところで、谷ってvalleyってご存知ですよね。
IT産業で有名なアメリカのSilicon Valleyも谷間のエリアですね。
盆地はbasinですが、a mountain valleyとも言うそうです。
「胸の谷間って何て言うんだろう?」と考えてる方の為に。
Cleavage between breasts です。(笑)

2011年1月29日土曜日

◆Magic Words

イギリスでは、話し始めた小さな子どもに、「Magic Words」(魔法の言葉)という二つの言葉を使うように教えます。
話し始めた小さな子どもが使う言葉なので、皆様もよくご存知の簡単な二つの言葉です。

「Would you like some biscuits?」 とクッキーを勧められたら、皆様は何と答えますか?
クッキーが食べたかったら、     「Yes.」
クッキーが食べたくなかったら、 「No.」
この答えに、加えた方がいい言葉が、Magic Wordsです。
もう、お分かりですね! 
そう、PleaseThank you です。
「Yes.」ではなく「Yes, please.」、「No.」ではなく「No, thank you.」と言うように、幼少の頃から躾けられます。 
「Would you like coffee or tea?」と聞かれても、「Tea, please.」とMagic Wordを使います。

この、Magic Wordsは、会話で頻繁に使います。
イギリス人は、いつも、頼む、尋ねる時にPleaseを、感謝する時にThank youを言い添えます。

英語が話せなくても、このMagic Wordsと笑顔で、何とかコミュニケーションを取れるのではないでしょうか。
まさに、Magic Words ですね! 

ところで、子どもには、Magic Wordsをこんな風に教えます。
子ども:「Can I have some ice cream?」
母 親:「You forgot the magic word!」または「What's the magic word?」 または「Mind your Ps!」
子ども:「Please!」 
※PsはPlease、QsはThank youです。

子どもの躾で思い出したのですが、イギリスでは、いたずらをした子どもを叱るのに、「Naughty Step」というのがあります。
親がいたずらをした子どもに、
「Go and sit on the naughty step until .....」と言います。
「いたずらなら、~するまで、階段に座っていなさい!」という意味です。
「~するまで」は、「行儀作法を学ぶまで」、「悪い事をしたと分かるまで」などと言います。

ふと、思ったのですが、この「Naughty Step」、階段がない家では、どのように叱るのでしょうか?(笑)

2011年1月28日金曜日

◆コテージパイ&シェパーズパイ

イギリスは、また寒くなり、最高気温が3℃、雪が降りました。
寒い日にはオーブン料理、今日の我家のお夕飯は、コテージパイでした!
皆様、イギリス料理、コテージパイ(Cottage Pie)とシェパーズパイ(Shepherd's Pie)って、ご存知ですか?
この二つのパイは、パイ生地の代わりにマッシュポテト(茹でたジャガイモをすりつぶし、牛乳とバターを加え、なめらかにしたもの)を使うミートパイで、お肉の種類が違うだけです。
シェパード(羊飼い)から、シェパーズパイは羊の挽肉を、コテージパイは牛の挽肉を使用したパイです。
この料理は、ローストディナーの残った肉を刻んで作ったのが始まりだそうです。
コテージパイ
ボロネーズソース(ミートソース)のようなものをオーブン皿に入れ、その上にマッシュ・ポテトを乗せ、フォークで模様をつけて焼くだけです。
このフォークで模様をつけるのが、楽しいんですよ!(笑)
横線にしたり、斜線にしたり、波線にしたり、格子にしたり、斜め格子にしたりと。

トマト缶を使うのが普通ですが、私は、イギリスのスーパー、Sainsbury'sの「Creamed Tomatoes」を使います。
イギリスの皆様、ボロネーズ、コテージパイ、シチューなどに、お薦めですよ!
クリーム状で、とても濃く、なめらかです。(クリームは入っていません)
Creamed Tomatoes
我家では、健康の為に人参、玉葱、マッシュルームなどの野菜を、色取りにグリーンピースなどグリーンの野菜を入れます。
野菜は、ボロネーズソースに入れる細かいみじん切りの玉葱、人参、セロリなどより、かなり大きく切ります。
肉、野菜を炒めた後、味付けをする前に、沸騰したお湯を入れ、あく抜きをして、肉の脂肪分も取り除きます。
それから、Creamed Tomatoes、ベイリーフ(月桂樹の葉)、固形ストックを入れ、圧力鍋で調理します。
隠し味に、赤ワイン、ナツメグ、グレイビーソースの粉、カレー粉、ウスターソースを少し入れると、おいしいですよ! 
圧力鍋で調理する時は、煮崩れしやすいので、缶詰のグリーンピースなど煮崩れしやすい具は、オーブン皿に入れる時に加えた方がよいです。
マッシュポテトの上に、チーズを乗せて焼いてもいいですね。

このパイは、トマトで味付けせず、グレイビーソースをかけて食べるレシピもあります。
また、グレイビーソースの味付けで、隠し味にトマトピューレを入れたレシピもあります。

ところで、隠し味のウスターソースは、イギリスのLea & Perrins(リー&ペリンズ社)のWorcestershire Sauce(Worcester Sauce)です。
Lea & Perrins のWorcester Sauce
このウスターソースという名は、リー&ペリンズ社があるWorcestershire(ウスターシャー州)のWorcester (ウスター)という町の名前からの由来です。
日本のウスターソースも、このイギリスのウスターソースからの由来ですが、日本独特のソースで元祖、イギリスのとは、かなり違います。
ご存知、日本のウスターソースは、トマトや林檎などの野菜や果物の絞り汁、煮汁、ピューレなどに酢、糖分、塩、香辛料、澱粉、カラメルを加えたソースですが、元祖、イギリスのは、アンチョビ、タマリンド(亜熱帯地方の果実)、エシャロット(玉葱の変種、小さい玉葱)、クローブ(丁子)、ニンニクなどが材料です。

イギリス人は、この元祖ウスターソースをチーズトーストにかけたり、トマトジュースに数滴たらしたりします。
私は、両方とも、好きです。 
イギリス系の航空会社の機内でトマトジュースを頼むと、「ウスターソースを入れますか?」と聞かれます。
イギリス系の飛行機に乗る機会がありましたら、是非、お試し下さいね!

2011年1月27日木曜日

◆Apple

皆様、これは、何だと思いますか?
カスタードアップルというフルーツです。
私がイギリスで見かけたカスタードアップルは、メキシコ産のこのようなタイプですが、他にも品種があるみたいですね。

インターネットで調べたら、日本でも、アテモヤという品種が沖縄で栽培されていました。
沖縄産のアテモヤは、表面に突起がありますね。
日本では、「森のアイスクリーム」って言われてるそうです。

私が食べた、このメキシコ産のカスタードアップルは、かなり甘く、さわやかな林檎の甘さとは、また違ったお菓子のような甘さですね。
「カスタードアップル」、「森のアイスクリーム」と言われるのに、納得です。
林檎というより、やわらかな果肉、まろやかな食感が西洋梨に似てますね。
追熟(一定期間おいて甘さを増したり果肉をやわらかくする)が必要なのも、西洋梨に似ていますね。
西洋梨のように、お菓子に合うのではないでしょうか。

イギリスでは、気候が気候なので、柑橘系とトロピカル系の果物は輸入物なのですが、林檎はイギリス産も、イギリス原産もあります。
イギリスの林檎は、日本の林檎に比べ、小さいです。
日本と違って、他のヨーロッパの国々、アメリカでも小さい林檎が好まれるそうです。
日本では、林檎の皮をむき、切って、家族で食べますが、イギリスでは皮をむかないで、かじって食べるからですね。
イギリス人の昼食は、サンドイッチ、ポテトチップ、林檎1個という組み合わせが多いですね。 
イギリス人は、日本人より青林檎が好きな人が多いように感じます。

イギリス原産のBramleyという Cooking Apple(料理用林檎)があります。
ジャム、アップルソース、お菓子に使われます。
大きくて、ごつごつしていて、季節によっては、部分的に赤みがあります。
この林檎、そのまま、生では、酸っぱくて食べられないのですが、加熱すると、林檎独特の香り、味、酸味が一際なのです。
イギリスには、Apple Turnover (アップルターンオーバー) 、Apple Crumble (アップルクランブル) などの林檎のお菓子があります。
アップルターンオーバー
アップルクランブル
林檎は、イギリスでは、お菓子の他にも、いろいろと使われています。
お肉料理では、ローストポークなどにアップルソースを添えます。
お酒にも、Cider(サイダー)と言われる林檎酒があります。

ところで、皆様、日本の「ごますり」って、英語で何て言うかご存知ですか?
何と、「Apple Polish」って言うんですよ!
「ごまをする」と「林檎を磨く」の違い、所変わればで、おもしろいですね。
イギリス人のニュートンも、木から落ちる林檎を見て、「万有引力の法則」を発見したと言われていますよね!

2011年1月26日水曜日

◆幼児にハーネス&リストリンク

日本にいる頃、子育て中の友人が「子どもが動き回り危ないので紐を付けたい。」と笑って冗談を言ってましたが、イギリスでは、安全の為に、リストリンク(Wrist Link)ハーネス(Harness)が普通に使われています。
Wrist Link (リストリンク)
Harness (ハーネス)
こちらで初めて目にした時には、友人の言葉を思い出し、びっくりしました。
特に、ハーネスは犬用のにそっくりですよね!
イギリスでは、かなり前から使われていたらしく、主人の子どもの頃の写真にも、このハーネス使用のがあります。

日本にも、最近は、リュック付き迷子紐、ハーネスリュックがあるみたいですね。
でも、日本では、まだまだ普及しておらず、使っている母親は虐待、子育ての手抜きみたいに思われ、変な目で見られたり、批判されるそうです。

私が思うに、見た感じはペットの散歩みたいですが、駆け出す子どもを交通事故などから守る為に手をつないでいるよりもハーネス、リストリンクを使った方が自由に広く動き回れると思うのですが。
それよりも、つないでいた手を振り切って道路に飛び出したりして交通事故に遭うほうが心配です。
時速20kmで運転していた車のドライバーでも予期せぬ子どもの急な飛び出しの接触事故を避けるのは難しいそうです。
ちょっと目を離した隙の迷子、誘拐なんかも避けられますよね。

イギリスには、子どもは常に保護者の監視下におくという法律があります。
子どもだけのお留守番も子どもだけの外出も犯罪になります。
帰省中、日本の電車の中で通学途中のランドセルが大きく見えるほどの小さな小学生の男の子が一人で電車に乗ってきた時に、一緒にいたイギリス人の夫は「え?」って驚いていました。
日本で育った私にとって、それは、気にも留めないことだったのですが。
イギリスでは、親の子どもの学校への送迎は、あたりまえです。
共働き、シングルマザーには、ベビーシッターはもちろん、チャイルドマインダーという子どもを学校に迎えに行き、親が迎えに来るまで自宅で預かるシステム、オーペアという自宅の一部屋を学生に提供し、代わりに子どもの送迎、面倒を看てもらうシステムがあります。
日本で毎年、夏に報道される、親がパチンコに夢中で車の中に置き去りにされた乳幼児が熱中症で死亡するニュースなんて考えられないです。
イギリス人の友人にその話をしたら、最初、置き去りにされたのは乳幼児だとは考えられなくて、ペットだと思ったぐらいです。
かなり前に長崎で起きた中学生の少年が3歳の男の子を殺害した事件の内容をインターネットで知り、本当に驚きました。
その親は3歳の男の子にショッピングセンターの中のゲームセンターで遊んでいるように言って買い物をしていたのです。
日本人は、日本は安全な国だと思っているのですね。

ところで、悲しいことに、自閉症などの障害を持った幼児の多動(無鉄砲に動き回ったり、一目散に駆け出す等)、パニックの時の事故防止としてハーネスを使用をしていても、周りから、そのような態度をされるそうです。
外見で障害者だと判断ができないというのもあるのでしょうが。
自閉症に関しての知識、理解などは、日本はイギリスに比べ本当に遅れていますね。
日本では、いまだに、自閉症は親の育て方が原因だと思っている人が多いそうです。
イギリス発行の無料の日本週刊情報誌に私の大好きなエッセイが載っていて、匿名の筆者は、アメリカ駐在後、イギリスに駐在、その後、イギリスに永住した日本人の男の人なのですが、ある日のエッセイでイギリスに永住した理由はお子さんが身障者だからと書いていました。
日本ではなくイギリスで身障者の子どもを育てたいという気持ちがよく分かります。
日本も、身障者だけでなく、身障者を持った親にとっても住みやすい国になるようイギリスから願っています。

2011年1月25日火曜日

◆イギリスを垣間見る映画

先週の月曜日、1月17日(月)は、何の日でしょう?
イギリスで「Blue Monday」(ブルーマンデー)と呼ばれ、「一年で一番、憂鬱な日」(The most depressing day of the year)だそうです。
毎年、1月の第三月曜日にあたります。

イギリスのどんよりとした冬を忘れる華やかで幸せなクリスマスを過ごし新年を迎えたホリデーシーズン数週間後の雨で寒くて暗いグレーな空の月曜日ですもの憂鬱になりますね。
朝、真っ暗で起きるのも辛く、通勤しない私でもBlue Mondayです。(笑)
ずっと、グレーな空の日々で、Blue Everydayですね。(笑)

そんな時季、私は家で心温まる映画を見たりして、ハッピーになるように心がけます!
楽しんで見られるというと、やっぱり、ロマンティックコメディですね。

もう、ご覧になった映画だと思いますが、イギリスが舞台のロマンティックコメディー映画をご紹介します。
イギリスらしい風景、描写を垣間見ることができますよ!
イギリス映画は、ハリウッド映画とは、ひと味違うウイットに富むスタイルですね。   

Love Actually (ラブ・アクチュアリー)
クリスマスを目前にしたロンドンを舞台に男女19人が織りなす様々な恋愛模様です。
クリスマス、結婚式などのイベント、言動などイギリスらしい描写がたくさんです。
イギリスに興味がある方は、ストーリーだけではなく、その点でも楽しめますね。
セントポール寺院、テムズ川などロンドンの風景も楽しめます。
ビギニィングとエンディングには感動させられます。
深みがなく、軽い内容ですが、見終わった後、ハッピーになれます。
 
Bridget Jones's Diary (ブリジット・ジョーンズの日記)  
Singleton(シングルトン:独りで立派に生きていける独身女性)が新年に「日記をつけ、煙草とお酒を控えめにし、体重を減らして、恋人を見つける!」と決意をする。
そして、「ハンサムな上司ダニエルには気をつける」。。。
果たして、彼女の誓いは無事、達成されるのか?
笑いながら楽しめる映画ですね。 
Four Weddings and a Funeral (フォー・ウェディング)  
恋愛関係には不自由しないものの結婚に関しては消極的だったイギリス男性が友人の結婚式で偶然、出会ったアメリカ女性に運命を感じて一目惚れし、本当の愛を見つけるまでを描く。
「結婚できるのに踏み出せない」カップルが、「愛し合っているのに結婚できない」友人のゲイカップルと対照的に描かれているのもイギリスらしいウイットですね。
イギリスの教会が見られますね。
Notting Hill (ノッティング・ヒルの恋人) 
ロンドン西部のノッティング・ヒルを舞台に、バツイチの冴えない旅行者専門の書店主とハリウッド女優の恋愛を描く。
実在するノッティング・ヒルの街並みが描かれてますね。
主人公の書店主が住んでいた青いドアの家も実在したが、家を見に来る人が多く、青いドアの一部を剥いで持って行く者までいたので、嫌気がさした家主が青いドアをオークションで売ってしまったそうです。
The Holiday (ホリディ) ‐人生に一度だけ、誰にでも運命の休暇がある‐
アメリカ映画ですが、イギリスとアメリカが舞台です。
恋人と別れたロサンゼルスとロンドン近郊に住む二人の女の人が傷心を癒す為にインターネットでホーム・エクスチェンジを見つけ2週間、家を交換しクリスマスホリディを過ごすことに。。。それが、運命のホリディに!
ロンドン近郊の家は、Surrey(サリー州)のShere(シェール)という小さな村のCottage(コテージ)ですね。
雪に覆われた白くて寒い冬の装いのコテージだが、室内は豊かな色合いの温か味にあふれている。
ロサンゼルスのモダンでスマートな家とは対照的ですね。
アメリカの映画だけど、イギリス人がイギリス人を演じているし、イギリスらしい描写ですね。
撮影に使われた雪化粧のコテージ
私は、ラブ・ストーリーの舞台は冬が好きです。
恋人たちが温かさを見せてくれるので。 (笑)

2011年1月24日月曜日

◆傘を乾かさないイギリス人?

イギリス人は、傘を広げて乾かさないんです。
雨が多いイギリスで、どうしてなんだろうなって思ったのですが。。。
それは、迷信(Superstition)からなんです!
室内で傘を広げると不吉」という迷信があります。
では、傘を外で乾かすのかと思ったのですが。。。
これにも、「晴れの日に傘を差すのは不吉」という迷信があるのです。
私は気にせず、家の中でも外でも広げて乾かしてますが。(笑)
皆様は、迷信を気にしますか?

かなり前ですが、2005年5月、何と13日の金曜日に、イギリス人は迷信深いという、こんな調査結果がニュースになりました。

50%の人が、墓地を見下ろす家は買わない。
47%の人が、霊にとり憑かれた家は買わない。
45%の人が、鏡が割れたら悪いことが起こると信じる。
39%の人が、亡くなった人がいる家を買うのをやめる。
35%の人が、大火事のあった家には運がないと考える。
34%の人が、新しい靴をテーブルの上に乗せない。
33%の人が、室内で傘を広げるのは不吉だと考える。
33%の人が、13日の金曜日に引越しをするのを避ける。
29%の人が、家の祝福は幸運を呼び悪運を追い祓うと考える。
26%の人が、13番地の家は買わない。
25%の人が、外観が不気味な家は運がないと考える。
20%の人が、風水は家を幸運にすると信じる。
16%の人が、悪霊払いは悪運を追い祓うことができると考える。

では、イギリスの迷信、いくつか、ご紹介します。 

Touch wood 
嫌なことが起きた時、木や木製品に触れると不運が払拭できると言われています。
これは、ケルト人の樹木と関係が深い宗教に由来してると言われています。
「Touch wood.」と言いながら木製品を触ります。 

四葉のクローバー 
日本でもおなじみの幸運の四葉のクローバーですが、これもケルト人の宗教に由来してると言われています。 

Cross fingers 
幸運を祈り、人差し指と中指を交差させるジェスチャーをしながら「Cross Fingers.」と言います。

Rabbit's Foot (ウサギの後ろ足)
幸運な物として、ウサギの後ろ足のアクセサリーがあり、持ち歩きます。
ウサギは危険時、後ろ足で地面を叩き知らせるからだそうです。 
ウサギの後ろ足のキーホルダー(本物ではないのでご安心を)
Horseshoe (蹄鉄)
幸運な物として、馬の蹄鉄の形のネックレスもよく見かけます。
結婚式のお祝いにも蹄鉄の形の物があります。
幸運が訪れるように、本物の蹄鉄をドアに付けたりもします。 
蹄鉄のしおり
Black Cat 
アメリカなどでは、「黒猫が目の前を横切ると不吉なことが起こる」と言われてますが、イギリスでは「黒猫が目の前を横切ると幸運が訪れる」と言われてます。 

梯子の下を歩くのは不吉

着たままで服を縫い繕うのは不吉

テーブルの上に帽子を置くのは不吉

鏡を割ると不幸が7年間続く
割ってしまったら、鏡の破片を集め、月光の下で地中に埋めなければ不幸から逃れられない

カササギが一羽でいるのは不幸の前触れ 
カササギは群れをなしているので一羽なのは稀だそうです。 

バースデーケーキのろうそくの火を一息で消すと願いが叶う 
周りから、「一息で消せ!」と言われます。 

墓地で口笛を吹くと死神に取り殺される
何かホラー映画みたいで怖いですね。

夏至の夜明けに朝露を浴びれば美貌を得る
夏至の夜明けは一年のうちで一番早いですね。

虹が大地と接する所には壺いっぱいの黄金が埋まっている 

イギリスの迷信は、日本のような縁起、躾などの迷信もありますが、偶発的な物、身近な動物に関する迷信、魔術信仰に結びついている迷信が特徴です。

2011年1月23日日曜日

◆イギリス生まれチャリティーショップ

皆様、チャリティーショップって、ご存知ですか?
日本にも、あるみたいですね。
このチャリティーショップは、イギリスで生まれたシステムなんですよ!
不要で寄付された中古品を販売をし、非営利団体の資金にするお店のことです。

最初のチャリティーショップは、1947~1948年、オックスフォードに開店されたOxfam(オックスファム)で、戦後のギリシャの悲惨な状況の為に集まった寄贈品を販売し、その利益をギリシャ資金援助にしたそうです。
今では、イギリスのほとんどの商店街に何店か見かけ、全国で9,000店舗以上もあるそうです。 
英国チャリティーショップ協会に登録している非営利団体は、現在、375もあります。 
最近、有給のお店のスタッフも増えてますが、ボランティアのスタッフがほとんどです。

数あるチャリティーショップの中から、いくつかご紹介します。
Oxfordにある最初のチャリティーショップ「Oxfam」(発展途上国や難民の救済活動をしている団体)
「Cancer Research UK」(収益は癌の研究費になる)
「British Heart Foundatiton」 (収益は心疾患の研究費などになる)

チャリティーショップの売り上げは、各非営利団体の医学研究、国際支援、環境保全、社会的弱者支援(精神及び身体障害者、高齢者、ホームレス、孤児)、動物福祉などの社会的活動に使われ、重要な資金源になります。

ところで、チャリティーショップで売ってる物ですが、不要品の古い洋服、靴、雑貨などが多いのですが、時には、アンティークショップで売っているようなヴィンテージの掘り出し物があるんですよ。
なぜか、タグ付で新しい物が売ってる時もあります。
CD、DVD、ビデオ、本、玩具もあります。
日本の古着屋やアンティークショップのバイヤーが買い付けでチャリティーショップを訪れることもあるとか聞きました。
そう、クリスマスの時季には、団体ブランドのクリスマスカードも売ってるんですよ。 
また、病院にもチャリティーショップがあり、ボランティアの人達が編んだ手作りの赤ちゃん用の可愛い手袋、靴下、カーディガン、帽子なども並んでるんですよ!
思わず、可愛くて手にとり、姪と甥の誕生日に買ってしまいました。

私は、古い洋服、靴はちょっと苦手ですが、本などは、たまに買います。
商店街での買い物のついでに立ち寄るのも楽しみの一つです。
気に入った掘り出し物を見つけ、そして、使ったお金が役に立つと思うと、何か嬉しいですよね。 

チャリティーショップだけではなく、チャリティーイベントもとても多いんですよ。
コンサートだけではなく、マラソン、ウォーキングなどのイベントもあります。
「笑いが人間を救う」の「Comic Relief」というチャリティー団体が主催する「Red Nose Day」は、スーパーで購入すると代金が寄付になる赤い鼻をつけて楽しむイギリスらしいユーモアたっぷりのイベントです。
クリスマス前には、ショッピングセンターにチャリティーのラッピングエリアが設置されボランティアの人達が包んでくれます。 

イギリスでは、チャリティーは特別なものではなく、とても身近なもので、チャリティーショップを利用したり、チャリティーイベントに参加したりして自然に楽しむものなのですね。
これは、イギリスのとても良いところだと思いますが、最初のチャリティーショップの開店が戦後のギリシャ支援の為であったように、敗戦した日本と違い、戦争に勝ち、産業革命により富を得、経済的に余裕のあったイギリスだから根付いたのではないかと思います。

渡英の際、街でチャリティーショップを見かけたら、是非、のぞいてみて下さい。
思いがけず、掘り出し物が見つかるかもしれませんよ!

2011年1月22日土曜日

◆イギリスで出会った中華料理

なぜか、先週末からずっとシンガポールヌードルが食べたかったのですが、主人が嫌いなので主人が同僚と外食する金曜日まで待って、やっと作りました。
ほんとに久しぶりで、おいしかったです!
シンガポールヌードル
ところで、日本の皆様、このシンガポールヌードルってご存知ですか?
日本の中華料理では、見かけたことがないのですが。
日本のインターネットでレシピを検索できたので、最近は日本にもあるのでしょうか?
玉葱、もやし、ピーマン、お肉、海老などを入れて炒め、カレー粉で味をつけた焼きビーフンです。

ロンドン留学の頃、大勢の友人達と外食というと、みんなでシェアできる中華料理が多かったのですが、必ず誰かが、このシンガポールヌードルを頼みました。
懐かしい味です。
在英後、日本に帰られた方々でも、シンガポールヌードルが食べたくなり、作って食べてる人がいるみたいです。

このシンガポールヌードル(星州炒米粉)は、香港発祥の香港料理だそうです。
イギリスに住んでいる中国人は、イギリスの植民地だった香港経由での移民が多いそうです。
その為、イギリスの中華料理は、香港系なのです。
日本の中国人は、広東系、上海系、台湾系、福建系と出身地が分散してるそうですが、長崎のみは福建系が多いそうです。
また、日本では四川省出身の料理人、陳建民氏がNHK「きょうの料理」に出演していたこともあり、エビチリ、麻婆豆腐、担々麺などの四川料理も広く浸透しているそうです。
酢豚、麻婆豆腐は、日本とイギリスでは、かなり味付けが違いますね。
イギリスではイギリス人向けに、日本では日本人向けにアレンジされてるでしょう。

このシンガポールヌードル、日本でも材料が手に入り、簡単に作れますので、是非、作ってみて下さい。
インターネットでレシピが見つかりますが、いくつかポイントを!

・ビーフンは熱湯で固めにもどし、水にさらして、水を切っておく。
・先に炒めた具に味付けをして混ぜておくと、ビーフンに味が簡単にからむ。
・隠し味にオイスターソース、醤油、ナンプラー(フィッシュソース)などを入れるとおいしい。
・スクランブルエッグを加えてもおいしい。 

*炒飯なども、先に炒めた具に味付けをし、よく混ぜておくと、ご飯を入れてから、混ぜるのが簡単。
*醤油味の炒飯にも、隠し味にオイスターソース、ナンプラーを少し入れるとおいしい。

2011年1月21日金曜日

◆SAD‐季節性情動障害

日本は、昨日、20日は大寒で暦の上では一番、寒い日のようですが、こちら、イギリスも寒い日が続いています。

多くの在英日本人の方のブログを拝見していて、この暗くて厳冬のイギリスで「季節性感情障害(SAD)」に罹ってられる方の多いことに気づき、お気の毒に思うとともに驚きを感じております。
日本で、SADと言うと、「社交不安障害(Social Anxiety Disorder)」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
引きこもりの背景因子であると言われ、最近、注目されていますよね。
こちら、イギリスではSADと言うと、「季節性情動障害、季節性感情障害(Seasonal Affective Disorder)」のことです。 

「類は友を呼ぶ」と言うように、私の周りには呑気な人が多く(笑)、恥ずかしながら、この病気を最近、知りました。
もちろん、イギリスの気候が合わなく、鬱病になる人がいるとは聞いていましたが。
あの夏目漱石もイギリス留学中に神経衰弱になったと言われてますよね。

この「SAD(季節情動障害)」は、10月~3月に憂鬱になる冬型が一般的で、別名「冬季うつ病(Winter Depression)」と言われ、この冬型は高緯度地域における発症率が高いことから、日照時間の短さに原因があると考えられているそうです。

対処法として、
1.毎日、日光と同じ強さの光を放射するライトを浴びる。
2.冬の間、イギリスを離れ、太陽いっぱいの南国で過ごす。
3.食生活に気をつける。
4.毎日の適度なエクササイズ。
5.愛情のこもった、たくさんのキス、抱擁。
SAD Light
2番の対処法から、日本人患者は家族と日本、ニュージーランド、オーストラリアへなどの国への移住を考えている人が多いことも分かりました。
イギリス人のホリデーも太陽いっぱいの海などが大人気で、リタイア後の住まいとして太陽いっぱいの国に家を買い、移住する人もいます。

ところで、私は、SAD患者の多い人種を知りたいなと思います。
白人ではなく、他の人種の患者が多いのではないかと思います。
フランス在住の日本人皮膚科医のこんなお話を思い出しました。
「白人の皮膚は寒冷地対応に太陽が吸収できるようになっており、反対に黒人の皮膚は熱帯地対応に太陽を吸収しないようになっている。だから、白人は日光を浴びると皮膚癌などダメージを受けやすいが、黒人は皮膚癌などになりにくダメージを受けにくい。白人は日光のダメージでシミ、ソバカスが出来やすいが、切り傷などは日照時間が少なくても短期間で傷痕が消える。黒人は切り傷の傷痕が消えるのに長期間かかり、傷口が長い間、盛り上がってから治る。だから、白人は整形手術に向き、術後、すぐに縫った痕が消える。日本人などの黄色人種はその中間である。」
このお話から、白人と黒人が同じ日照時間の所に住んでいても、それぞれの体が日光を吸収する量が違うし、少ない日照時間への順応性も違うのではないかと思います。
日本人は北方系、南方系とが混じっていると言われてますが、沖縄などのような南方系の人の方がイギリスで、このSADになりやすいんじゃないかなと思うのですが。
ブログの写真を拝見した限りですが、患者のブロガーさん達も顔立ちのはっきりした南方系の顔立ちの方々です。
私は、イギリスで二人のカザフスタン人にカザフスタン人と間違われ、日本の夏が大の苦手で夏痩せをしていたぐらいなので、寒さに強いのではないかと思います。
日本で、医者に、日に焼けないで赤くなるだけで、皮膚癌になりやすい肌だって言われていましたし。

この「SAD」は、夏や梅雨など他の季節にも発症するのもあるそうで、北欧出身の白人が亜熱帯地方に住んだら、高温多湿の時季に発症することもあるのでしょうか?

クリスマスが終わったら、すぐ、春を待ちわびるようにイースターのチョコレートが並びました。
もう、水着も売ってるんですよ。 
毎日、少しずつですが、日照時間も長くなっています。
SADで苦しんでいる皆様の為に、早く春が訪れることをお祈りします。

2011年1月20日木曜日

◆おむつクリームをママが顔に?

昨日の新聞「The Daily Telegraph」(デイリー・テレグラフ)に「赤ちゃんのお尻用クリーム、バカ売れの理由」という記事がありました。 
インターネット上の「口コミ」で評判が広がり、赤ちゃんのお尻用クリームを自分の顔にも使用する母親が続出、一躍ベストセラー商品になっていると報じられていました。
このクリームとは、英大手スーパー・チェーン「Waitrose」の「Baby Bottom Butter」という自社ブランド商品。
何と、この12ヶ月の売り上げは、過去14年分の売上げを超したそう。
「Waitrose」は、2008年以降の売上げ急増を不思議に思っていたが、育児サイトで高い評価を受けたことで人気が一気に高まったことを知ったそう。
125ml入りで£2.54と有名ブランド商品に比べて格安。
使用者によると、「肌に栄養分を与え肌荒れを防ぐと言われるオリーブオイルとラベンダーの精油入り、優しいカモミールの香り、肌をやわらかく若々しくしてくれる。」とのこと。
「Waitrose」は、2005年に自社ブランドのベビー用品からパラベン、石油化学製品、着色料を取り除くことを決定、「赤ちゃんがリラックス、満足できるような自然で純粋な商品」を目指し、このクリームが発売開始されたそうです。

Baby Bottom Butter
ちなみに、このButterとは乳製品のバターではなく、普通のクリームより、こってりしたバター状のクリームのことです。
日本でも、おなじみ、Body Shopのいろいろなボディーバターと同様の物です。

乾燥肌の私でさえ、みんなから「乾燥肌に見えない。」って言われるのは、朝晩、アロマセラピーのスイートアーモンドオイルをフェースクリームの代わりに使っているおかげ。
そんな私にも嬉しいオリーブオイル、ラベンダーの精油、カモミールとアロマセラピーのクリーム!
そして、敏感肌でバラベン、石油化学製品、着色料、香料、アルコールが含まれていない化粧水を使っている私にも嬉しい限りです!

早速、今日、買い物のついでに「Waitrose」で探してみました。
ところが、売り切れで、店員に聞いたら、「大人気で品不足、次の納品で届くかも。」とのこと。
入荷が待ち遠しいです。

ところで、こちらイギリスは硬水(Hard Water)なので、日本の軟水(Soft Water)で育った私には、肌、髪が乾燥します。
気候、年のせいもあるのでしょうが(笑)、硬水も影響してると思います。
でも、気候、硬水のおかげで、乾燥肌用のクリームは充実しています。
私が渡英後、頬がざらついた時、市販されてますがホームドクターも処方する皮膚学上の乾燥肌ケアクリーム、E45で治りました。
このクリームは、日本の妹がハンド&ボディークリームとしてお気に入りなので、帰省時の妹へのお土産です。
日本の皮膚科の乾燥肌用クリームとも、よく似ているそうです。
日本でも楽天で350gのが手に入るようですが、もちろん、こちらの値段(£7.04)と比べ、¥3,675とかなり高いですね。
E45
アトピーなど乾燥肌より、ひどい湿疹用のAqueous Cream(水様クリーム)もあるんですよ。
石鹸などの代わりに、このクリームで体も洗います。

フランス人は、クレンジングクリーム、化粧水などで拭き取るだけで水で洗顔をしないと言いますよね。
洗顔料で泡立てて洗顔する日本人には、ちょっと気持ち悪いのですが、硬水だからと言われています。
ボディウォッシュや入浴剤の泡もよく洗い流さない人が多いのも硬水のせいだと言われています。
イギリスも、Facial Washと言えど、泡立つ洗顔料ではなく、日本のクレンジングミルクのような物で、マッサージした後、水で洗い流すタイプがほとんどです。
泡立つ物でもジェル状の洗顔フォームですすぎがすっきりしないのです。
私は帰省中、日本の洗顔フォームをまとめ買いします。

ある日の私とフランス人が嫌いな主人との我が家の会話。
主人: 「フランス人は、今でも一週間に一回しかシャワーを浴びない。」
私:   「だから、フランスは香水の国なんだ。」
主人:  「彼らは、香水が必要なんだ!」
私:       (笑う)

フランス人みんながみんな、そんなわけじゃないでしょうし、イギリス人でも不潔な人もいますよね。(笑)
日本人は軟水のせいかどうか、お風呂も大好きで、きれい好きですよね!
海外にいると、そう実感します。

2011年1月19日水曜日

◆チンギス・ハーンの子孫が!

数年前、イギリスの新聞に、「イギリスの湖水地方にも!? ‐ チンギス・ハーンのDNA保持者は世界中で1,600万人!」というニュースが載っていたのですが。。。 
今日、そのニュースを思い出しました。 

ショッピングセンターで、スーパーの買い物の帰りにいつも通る所にダイニングテーブル、傘たて、コート掛け、造花などを売っているお店があるのですが、今日はラップトップのコンピューターを入れるバッグを目にし、主人の出張にいいなと思い、店に入って見てたら、男の人の店員が寄って来ました。
結局、主人のワイドスクリーンのラップトップには小さ過ぎて買わなかったのですが。
「日本人でしょ? ドバイへの車の輸出の仕事で千葉県に2年、住んでいたんだ。」ということで話しが弾み、日本の食べ物、気候の話で盛り上がりました。
その店員は、イギリスでいろいろな国の人達を目にしている私でさえ判断しかねる無国籍な感じ。
黒髪、でもインド人などのアジア系、中東系、ラテン系とも違う。
そして、どこか彫りの深い日本人を思い出させる顔立ちに、興味津々で、「どこの国の出身ですか?混血ですか?」と思わず聞いていました。
「トルコ。」という答えが返ってきて、驚きを隠せず。
確かにトルコは西洋と東洋の交わるところで混血の歴史があるのですが、よく行くトルコ食料品屋で働いている中東っぽい、またはギリシャっぽい、または東欧っぽい顔立ちでもないんです。
驚いていると、店の奥からトルコ人だと言う背の高い男の人が出て来て、またびっくり!
中国人、モンゴル人のオリエンタルな容貌なんです!
それで、二人にチンギス・ハーンの話をし、二人とも頷いていました。(笑)
「馬に乗った遊牧民族国家、モンゴル帝国は島国の日本には来られなかったのね。」と言ったら、「日本へも船で攻めようとしたが、台風にあって行けなかった。」と。
当事の世界の全人口の半数近くが支配下になったと言われているんですものね。
韓国もチンギス・ハーンに攻められ、男の人のほとんどが殺されたと聞いたことがあります。
いやはや、チンギス・ハーンの勢力を思い知らされた日でした。
正に、「英雄色好む」ですね。(笑)

今日、思い出した数年前のこのニュースをご参考までに下記に。

【父親から息子へと受け継がれる遺伝子情報を調査したところ、世界中の1,600万人の男性に、モンゴル帝国の初代皇帝として知られるチンギス・ハーンの遺伝子が受け継がれており、しかもその遺伝子はモンゴル帝国が広まった地域だけに限らず、英国や米国などにも見られることから、チンギス・ハーンの遺伝子が予想以上に広まっている事実が改めて明らかになった。

科学者チームが男性の遺伝子情報であるY染色体を調査したところ、よく似た特徴を持つある染色体の祖先は、およそ800年前に生きていた個人の染色体に行 き着くことが判明。この時代にこれだけの広範囲にわたって自分の遺伝子を広めることができた人物は、唯一、当時、広大な領土を治めたチンギス・ハーンしかありえないとの結論に達し、チンギス・ハーンは武力で近隣諸国を征服する一方、各地の女性に自分の子供を産ませ、その数は何百何千にも及んでいた可能性があることが指摘された。  

チンギス・ハーンは1165年頃、現ロシアに誕生。現中国、イラン、パキスタン、朝鮮半島、ロシア南部を征服し、一代で広大な帝国を築いたことで知られる。  

ちなみにチンギス・ハーンの遺伝子が最も多く分布しているのはカザフスタンのある少数民族で、その割合はおよそ12人に1人に達するとされるが、今回、 このチンギス・ハーンの遺伝子が、モンゴル帝国が及んでいた地域以外にも広く分布していることが新たに判明。  

アジア周辺地域以外でチンギス・ハーンのY染色体が発見された最初の例としては、米フロリダ州の会計学教授トム・ロビンソンさん(48)が挙げられ、ロビンソンさんの4代前の先祖は英国の湖水地方にあるウィンダミアからの移民で、父方の先祖は黒海に近いコーカサス地方の出身。  

今回の調査報告は、チンギス・ハーンの「大帝国」が遺伝子のY染色体としていまだに世界中に広まっている事実が垣間見える結果となった。】


P.S. イギリスでは、日本人、中国人、韓国人、東南アジアの国々の人々をアジア人(Asian)とは言わないで、オリエンタル(Oriental)と言います。
アジア人とは、インド人、パキスタン人、バングラディッシュ人、スリランカ人などのことです。 

2011年1月18日火曜日

◆Tomboyって女の子?

皆様、Tomboyってご存知ですか?
Boyだけど、男の子ではなくて、女の子なんですよ!
お転婆娘、やんちゃ娘、おきゃんな娘っていう意味です。
「はいからさんが通る」、「あんみつ姫」、「キャンディ・キャンディ」の主人公がそうですね。
初めは騒がしい男の子のことを言っていたから、GirlじゃなくてBoyなんだそうです。

逆の、弱虫な男の子、めめしい男の子は、Sissy Boyって言います。
Sissyは、Sisterの米口語で、呼びかけの娘さん、姉さんという意味です。

Boyと言うと、他に、Toy Boy があります。
これは、かなり年上の熟女に愛されてる若い男、つばめ、ジゴロのことです。
Toyが、もてあそぶという表現で使われていますね。
私の夫は、私よりかなり年下なのですが、昔、職場のイギリス人にその話をしたら、冗談でToy Boyって言われました。
でも、友人、隣人は皆、私のが、かなり年下だと思ってたって言うのですが。(笑)

一方、若い女性の愛人を持つ年上の男のことは、Sugar Daddyと言います。
若い愛人の女性に金品を貢ぐ裕福な年配男 、パトロンですね。
Sugarは金品などの甘い誘惑ということで、Daddyは若い愛人から年配男は父親ぐらいの年だからですね。
日本の援助交際のようなものですね。
ちなみに、日本の援助交際は、Sugar Daddy Businessと訳すそうです。

他に、Manですが、Milkmanという職業があります。
そう、牛乳配達人です。
日本でも、まだあるのでしょうか?
こちらでは、まだ、牛乳屋さんに瓶入り牛乳の宅配を頼んでいる人が、結構います。
このミルクマンは、牛乳配達人以外の特別な意味はないのですが、親しい間柄の冗談でよく使われます。
この職業、ミルクマンと言うくらいなので、男の人がほとんどです。
子供が、両親どちらにも似ていない、姉妹、兄弟の中で一人だけ似ていない場合、冗談で笑いながら「ミルクマンの子ども!」って言います。
私は最初にそれを聞いた時に、そんな表現があるのかって思っただけなのですが。。。
その後、コメディーでミルクマンが演じられていて、ミルクマンは人妻の不倫相手の代名詞だということに気づきました。
夫が仕事で留守中に妻が配達に来たミルクマンと情事に至るというシナリオです。
それがイギリスらしく面白おかしく演じられ、コメディーの不倫シーンとして定番です。
実際は、そのような情事は稀だそうですが、ユーモア好きのイギリス人、「どうも、最近、うちの子がミルクマンに似てきてるんだ!」とジョークを楽しみます。
それにしても、牛乳の配達って早朝で、主婦は忙しくて、そんな余裕ないんじゃないでしょうか?
昼下がりの情事なら、ともかく。(笑)

2011年1月17日月曜日

◆'That's too bad.'て同情できない?

結婚後、間もなくの頃、主人から友人が怪我をして入院したことを聞き、「That's too bad.」と言ったところ、「Thats's too bad.はアメリカでは同情、思いやり(Sympathetic)を意味するが、イギリスでは皮肉、嫌味(Sarcastic)の意味になってしまい、That's a shame.を使う。」と言われたのを今でも覚えています。
おかげで、お気の毒な時に「That's a shame.」を使えるのですが。

同じ英語でも、British EnglishとAmerican Englishは発音、綴り、単語だけではなく、表現の違いもあるんですね。
日本にいる時には気づかなかったのですが、こちらイギリスで、日本は英語だけではなく、普段、何気に目にしてる物などもアメリカの影響を受けてるんだなと感じたものでした。
日本は、敗戦後、アメリカの占領統治下にあったからでしょうか。

母国語でなく英語でしか講義を受けられないイギリスの植民地であった国々とは違い、日本の英語教育は英語の話せない日本人によっての受験の為の英文読解中心のアメリカ英語が主体でイギリス英語をオプションとした講義で、これは、世界の英語教育の中でも特異だそうです。

日本語におけるアメリカ英語由来の外来語をイギリス英語と比較して列挙しますね。
渡英時は、どうしても日本で使っていた外来語からアメリカ英語を使ってしまったこともありました。(笑)

日本語:アパート          米語:Apartment      英語:Flat
日本語:エレベーター   米語:Elevator         英語:Lift
日本語:ガソリン           米語:Gas(Gasoline)英語:Petrol
日本語:クッキー           米語:Cookie          英語:Biscuit
日本語:サッカー           米語:Soccer          英語:Football
日本語:セーター           米語:Sweater        英語:Jumper
日本語:ポテトチップス 米語:Potate Chips  英語:Crisps
日本語:メーンストリート米語:Main Street   英語:High Street
日本語: ドラッグストア  米語:Drugstore 英語:Pharmacy,Chemist
日本語:(車の)トランク  米語:Trunk          英語:Boot
日本語:キャンディー    米語:Candy            英語:Sweet
日本語:アンテナ       米語:Antenna        英語:Aerial
日本語:ソーダ           米語:Soda            英語:Fizzy Drink
日本語:パトカー          米語:Patrol Car    英語:Police Car
日本語:トラック            米語:Truck          英語:Lorry
日本語:スニーカー      米語:Sneakers     英語:Trainers
日本語:ベスト(チョッキ)米語:Vest            英語:Waistcoat
日本語:サイドミラー      米語:Side Mirror 英語:Wing Mirror

Crisps(イギリスのポテトチップス)
Biscuits(イギリスのクッキー)
イギリス式綴りは、フランス語話者、ノルマン朝、プランタジネット朝による数百年の支配の為、フランス語の影響を受けているそうです。

-our 英語:Colour Labour Flabour Humour 
-or    米語: Color  Labor   Flabor   Humor

-re    英語:Centre  Metre
-er    米語:Center  Meter

-nce  英語:Defence Offence
-nse  米語:Defense   Offense

-ise   英語:Recognise
-ize   米語:Recognize

-isation  英語:Organisation
-ization  米語:Organization

コンピューターの英語設定にイギリス英語とアメリカ英語があるのに気づかないで、買った時に設定されていたアメリカ英語で使っていて、ワープロ文書作成中、イギリス式の綴りがアメリカ式綴りでスペルチェックされスペルミスの表示がされていました。
今は、イギリス英語に設定しましたが、その時は、CとS、SとZ、ごっちゃになって大混乱でした!(笑)

2011年1月16日日曜日

◆カードを贈るイギリス人  

イギリス人は、いろんな時にグリーティングカードを贈ります。
誕生日、クリスマス、母の日、父の日などの一般的な行事にプレゼントに添えるのはもちろん、結婚記念日、バレンタイン・デー、冠婚葬祭、出産祝い、病気見舞い、クリスマスプレゼントのお礼、イースター(復活祭)、新居祝い、合格祝い、運転免許取得、卒業式に先生へ感謝、就職、同僚の退職時などにもカードを贈ります。

カード専門店がどこの街にもあり、本屋、コンビニ、キヨスク、スーパー、文房具屋などでも買えます。
カード専門店
また、手作りでカードを作るのを楽しむ人もいて、「Cardmaking」、「Quick Crads」、「Making Cards」、「Let's Make Cards!」などの雑誌が出版されています。

カードは、各行事によって分かれて並んでいるのですが、行事の他にも、キュート、ハンドメード、写真、モダン、キャラクター、ユーモア、子供向け、伝統的、センチメンタル、アートなどのスタイルでも分かれています。
その中でも、ユーモアのカードが多く、イギリスらしいですね。
ユーモアのカードをいくつかご紹介します。
ちょっと、笑えますよ!
 Party Tonight!
Regret Tomorrow. H-H-H-APPY B-B-BIRTHDAY!
(今夜、パーティー!)
(明日、後悔  ハハハッピー バババースディー!)
Pull My Chin
Smile! It's Your Birthday!
(私のあごを引っぱって)
(スマイル!あなたのバースデーよ!)

 突然、バースデーケーキがどこに消えたか分かった

2011年1月15日土曜日

◆床下の小人たち

皆様、スタジオジブリの映画「借りぐらしのアリエッティ」をご覧になりましたか?
私は、スタジオジブリのアニメーション映画が大好きで、全ての映画のDVDを持っています。
残念ながら、「借りぐらしのアリエッティ」は、まだ観ていないのですが、この映画の原作がイギリスの児童文学作家、メアリー・ノートン(Mary Norton)の児童書「The Borrowers」(邦題:床下の小人たち)ということを日本の妹から知り、昨秋の夜長に読みました。
「The Borrowers」とは、借りる人達と言う意味で、イギリスの古風な家の床下で人間から物を借りて暮らす小人の少女とその一家のお話です。
The Borrowers
この本を読んだ後は、安全ピンとか切手を見ると、微笑んでました。(笑)
想像力をかきたてられますね。
小さい頃に読みたかったですね。
子供心で、もっと、わくわくしたでしょうね。 

ところで、メアリー・ノートンは49歳でこの本を出版してますが、小さい頃、ドールハウスで遊んでいる時に、このお話を考えていたのではないかと思うのですが。
こちらでは、ドールハウスが女の子の代表的な玩具で、ドールハウスの専門店をいくつか見かけました。
ティーカップセット、テーブル、ソファー、チェアー、ベッド、ランプ、ドレッサー、本棚、食器棚、クッカー、冷蔵庫、バス、トイレ。。。ミニチュアサイズの家具、調度品がたくさん揃ってるんですよ。
義母、義妹達も小さい頃、ドールハウスで遊んだそうで、義妹達のドールハウスは今でも取ってあり、今、義理の姪が遊んでいます。
何故か、義理の甥達も一緒に遊んでいます。(笑)
大人でもヴィンテージの家具、調度品のコレクターがいるそうです。
Doll's House
 「The Borrowers」は、かなり前に何回かイギリス映画になり、アメリカのディズニーの映画にもなったようですね。
ディズニーキャラクターとして世界的に有名な「Winnie the Pooh」(邦題:くまのプーさん)もイギリスの作家のお話です。
イギリスでもディズニーキャラクターがほとんですが、たまにイギリスのキャラクターも見かけます。
イギリス児童文学は、ファンタジー、海洋冒険が多いです。
ファンタジーは、妖精、小人、魔法使い、魔女、ユニコーン、ドラゴン、巨人などが登場したり、動物が擬人化したりの空想の世界で、妖精信仰の伝統があることに関係してると言われています。
海洋冒険は、イギリスが島国であることに関係してると言われています。

「借りぐらしのアリエッティ」がDVDになるのが、待ち遠しいです!