2013年10月29日火曜日

◆キプロスのハルーミ・チーズ

昨日は朝から前夜の大嵐による被害のニュースで持ちきりでしたが、我家周辺はそんなに強風が吹き荒れなかったようです。
それでも、買い物に出かけたら、道に枯葉はもちろん、大きな枝が転がっていました。
ニュースで、停電した家庭、建物やバスや自家用車の上に倒れた大木、工事中の高層建築物の屋上のクレーン車の折れ曲ったクレーン、駅や空港のキャンセルや遅れが表示されている運行掲示板の映像を見ました。
早く回復することをお祈りします。

さて、最近、イギリスで人気が出てきたハルーミ・チーズですが、BBCのニュースでも話題になっています。
How Halloumi took over the UK  

我家では、5年ぐらい前に、主人からギリシャ人の友人にごちそうになったキプロスのハルーミ・チーズの話を聞いて、食べるようになりました。
私がよく行くトルコ食料品店では、キプロス産の食品を販売しています。
そう、キプロス島の北部にはトルコ人、南部にはギリシャ人が住んでいるんですよね。 
日本にも輸入されているようですが、お値段は日本より、かなり安いです!
塩水に浸かった袋入りのハルーミ・チーズ
 中近東産のキプロス・スタイルのハルーミ・チーズも
ありますが、私は原産であるキプロス産を買います
水を切った白いチーズ
少しだけミントの葉が入っています
(この写真には写っていないですが)
 1cm弱ぐらいの厚さにスライスして小麦粉をまぶし、
オリーブ油をひいたフライパンで焼きます

このハルーミ・チーズは、そのままで食べるよりも、焼いた方が美味しいです。
普通のチーズと違って、加熱しても溶けなく、キュッキュッと音がするほどの独特の食感があります。
この食感を英語で表現すると、Rubbery(ゴムのような、弾性のある)ですね。
バーベキューで切り餅のように焦げ目をつけてグリルするのが一般的な食べ方のようです。

塩分が強めなので水に漬けて塩抜きしてみたのですが、ミントの香りと乳製品の甘味がなくなり、味気なくなってしまいました。
ドレッシングなしのサラダと一緒に食べてもいいですね!

2013年10月28日月曜日

◆嵐の前の静けさ

イギリスは今日から冬時間になり、日本との時差が8時間から9時間になりました。

昨日のニュースで、今晩、ハリケーンのような強風の大嵐になるだろうとの予想でしたが、今朝、起きたら、日本の秋晴れのような穏やかな天気で、主人も私も口を揃えて、大嵐になるなんて信じられないような天気だねと驚きました。
日本ではThe calm before the stormという諺があると話すと、イギリスでも It's the calm before the storm.とかAfter a calm comes a storm.とか言うそうです。
日本のこの諺は英語が由来だったんですね!

この大嵐による明日、月曜日の交通麻痺や停電などの被害も危ぶまれています。
明日は、ブルー・マンデーになりそうですね。
朝、起きたら、木とか信号機が倒れたりしていないといいのですが。
もう、16年も経験していない日本の台風を思い出します。
今夜は被害がないことを祈りながら、眠りにつきます。

Good night.
Sweet dreams.


2013年10月24日木曜日

◆サワードウ・ブレッド

私はパンよりもご飯とパスタを好むので、パンはフランスパンやベーグルを主人のランチの分だけ買うことがほとんどですが、牛肉をギネス・ビール(黒スタウト)で煮込んだアイルランド料理、ビーフ・イン・ギネス(Beef in Guinness) などのシチューにはパンが食べたくなります。
初めてのサンフランシスコ出張から帰った主人から聞いて、サンフランシスコ名物の丸いサワードウ・ブレッド(Sourdough Bread)は中をくりぬいて、そこにクラムチャウダー・スープを入れて食べることを知りました。
サンフランシスコの有名なパン屋、Boudin Bakery

M&Sでフランス・パンの焼き上がりを待つ間、並んでいるパンを見ていたら、サワードウ・ブレッドを発見しました!
サンフランシスコのように丸くなく、楕円のようですが、サンフランシスコ・スタイルと表記されていました。
 見たら食べたくなり、買い、ベーコンと野菜のクリーム・スープを作り、一緒に食べました。
楕円だし、全部、食べきれないので、中をくりぬいて、スープを入れなかったのですが、美味しかったです。 

天然酵母で乳酸菌の発酵によってできる乳酸の酸味と風味があるサワードウ・ブレッドの中でも、サンフランシスコのは特に鋭い酸味があり、こってりしたクリーム・スープと合うそうです。
本場のを食べたことがない私ですが、日本で食べた天然酵母のパンよりも、このM&Sのが酸味が強いように感じました。

でも、ギネス・ビールで煮込むので苦味があるビーフ・シチュー、ビーフ・イン・ギネスには、我家でいつも買うM&Sのハチミツ入りの甘めのクルミのローフが合いますね。

2013年10月23日水曜日

◆フィッシュ&チップスに奈良漬!

お土産に奈良漬を頂くことがありませんか?
この6月の一時帰国時、実家の近所のお宅から茨城南部の老舗の奈良漬を頂きました。
ウリだけでなく、キュウリ、ナス、ショウガも入っていました。
炊き立てのご飯に美味しく頂きましたが、なにせ、我家で食べるのは私、一人です。
そこで、食べ切るように、ちょっと工夫を!

ショウガ以外の奈良漬は、みじん切りにし、マヨネーズに混ぜて、タルタル・ソースに。
魚の揚げ物などタルタル・ソースをつけて食べる料理に合います。
もちろん、イギリス料理のフィッシュ&チップスにも。
このショウガ以外の奈良漬のみじん切りをクリーム・チーズに混ぜると、お酒のおつまみに。

ショウガの奈良漬は、奈良漬が漬けてあった残りの酒粕と一緒に鯖の味噌煮に加えると風味がよくなります。

奈良漬が漬けてあった残りの酒粕に 、鮭などの魚の切り身を冷蔵庫で数日、漬け込んで粕漬けに、塩もみしたキュウリなどの野菜を冷蔵庫で数日、漬け込んで即製奈良漬に。
また、この奈良漬が漬けてあった残りの酒粕を鍋物や味噌汁に加えても美味しいです。

発酵食品が大好きな私は日本で塩麹を買って来ようと思っていたら、実家に、ちょうど白い酒粕があったので、もらってきて、水と塩を加えて発酵させ、塩酒粕を 作ってみました。
この塩酒粕も塩麹のように、切り身の魚や肉に漬け込んで焼くと風味がよくなり美味しいですよ!

ショウガ以外の奈良漬のみじん切りを混ぜたクリーム・チーズのおつまみには、クラッカーが合います。
私のイギリスのお気に入りのクラッカーは、こんがり焼けた薄焼きのCarr'sです!
このクラッカーは開封後も缶などに入れなくても、湿気ることもなく、新鮮なんです。
それもそのはず、長距離航海の船員たちのため乾燥保存できるように油脂の代わりに水を配合して作られたそうです。
油脂分が含まれていないだけでなく、薄味なのも、上にのせるものの味を邪魔せず、見事に引き立ててくれます。
チーズ好きな私は、日本でも輸入物のこのクラッカーを食べていたので、本場、イギリスで安く手に入るので嬉しいです。

2013年10月20日日曜日

◆フラムクーヘン

ドイツ系のスーパーでフランス・フェアをしていて、フランス産のクルミ入りサラミマスタードを買いました。
そして、オーブンで焼いて食べる冷凍のフランス北東部のアルザス地方のフラムクーヘンというピザ(タルト?パイ?)のようなものも。
  Flammは炎(英語のFlame)、Kuhenはケーキ(菓子)と言う意味
ドイツ語のバウムクーヘンのクーヘンと同語ですね
アルザス地方はドイツの影響を受けているのでしょうか?
 クリーム・チーズ・ソースにタマネギとベーコンが有名
今回は、それにスライスしたジャガイモが加えられたのを
でも、タマネギとベーコンだけのが美味しかったです!
私はクリーム・チーズ・ソースのブルーベリーがお気に入りです!
付属のブラウン・シュガーをふりかけて焼きます
ブルーベリーが大好きなんです!
本場では長方形のようですが、
この冷凍のは円形でねじって縁取りしてあります

菓子だけではなく、ピザのようなものも、トマト・ソースではなく、クリーム・チーズ・ソースというのが、いかにもフランスらしいですね!

◆新学期、ハロウィーンの秋

日本は食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋ですが、台風の時季のようで、被害がないことを祈っております。
イギリスの秋というと、新学期、ハロウィーンの時季です。

ヨガと一緒にウエイト・トレーニングをしようと考え、何度かスポーツ・ショップに立ち寄り、ダンベルを探したのですが、見つからなく、売り切れだと思っていました。
週末、主人のスニーカーを買うのにレジの列に並んでいた時、近くにいた店員に聞いたら、レジで聞いてくれと言われました。
安全性のために、店頭に並べずレジで保管していたんです!
 ディスカウントのスポーツ・ショップなので50%オフ!
重さは1.5kg
紫色

このダンベルを使って、主人に教わった3種類のトレーニングを両腕20回ずつしてます。
毎日、買い物でかなり歩いているので下半身の運動にはなっているのですが、上半身に肉がつきやすいアップル・シェイプの私は上半身の運動が必要です。
食べる量も減り、食べる物も変わったのですが、若い頃と違い、中年期は太りやすくなりますね。

ところで、英語では女体の曲線美のほめ言葉としてCurvyという言葉があります。
道路などのカーブ(Curve)の派生語で、女性美の表現としてよく使われます。
そう、女体の曲線美はコーラの瓶やバイオリンにも例えられますね!

2013年10月14日月曜日

◆義妹の1周年の結婚記念日

先週末、義妹の1周年の結婚記念日で観光地として有名なカンタベリー大聖堂の近くのパブに出かけました。
 カンタベリー大聖堂の尖塔が見えました
テラスド・ハウスのとても小さなパブ
レンガの壁に飾ってある真鍮製品
古い写真
古い酒瓶
奥に進むと、結婚記念日の風船が飾られたサンルーム
古いピアノ
パティオにはガゼボが
パティオの先のブドウ棚を抜けると裏庭が
ブドウがなってる!
奥の菜園にはトマトやピーマンやハーブが
半分のサイズのグラスで!
数時間のドライブの後で喉が渇いていたので、美味しかった!
指でつまんで食べるフィンガー・フード(Finger Food)
フムスを塗ってサラミをのせたフランスパン、サモサ、バージ、
ソーセージ、マッシュルームのフライ、オニオン・リング、
チキンのフライ、チーズのフライ

2013年10月11日金曜日

◆煮物の美味しい季節!

イギリスは風が冷たい季節になり、我家の夕食はスープやポトフオーブン料理などが多くなりました。
そして、やっぱり、日本人、醤油で味付けした煮物も食べたくなります。
イギリス産の種類の豊富なジャガイモ肉じゃがも美味しいのですが、他にも外国産の輸入物なら、煮物にもってこいの、こんな野菜も手に入ります!
かぼちゃ(Kabochaという日本名で売ってます)
里芋(TaroやEddoという名で売ってます)

かぼちゃはイギリスのスーパーで手に入るアズキ(Azuki/Aduki Beans)の水煮の缶詰を使って、いとこ煮にしても、里芋は韓国の柚子茶を加えたり、柚子の代わりにライムを加えて煮ても美味しいですよ!

2013年10月10日木曜日

◆ホットポット

私は日本テレビの某長寿ドキュメンタリー・バラエティ番組で紹介するドキュメンタリー番組の翻訳の仕事をしています。
翻訳した番組の内容をブログなどで話題にするのは禁じられているので詳細は書けないのですが、イギリスのテレビ番組の中でチキン・ホットポット(Chicken Hotpot)という料理を作っていて、レシピがなくても作れそうだったので作ってみました!
ホットポットはフランスのキャセロール(Casserole)のような鍋料理のことで、イギリスでもホットポットに使う耐熱鍋のことをキャセロールと呼びます。
鍋料理と言っても、日本の火にかける鍋料理とは違い、イギリスのホットポットはキャセロールを使いオーブンで加熱します。
ちなみに、イギリスで火にかける煮込み料理はシチュー(Stew)です。
 
我家のキャセロールは小さいので、小さな鶏肉を買ったのですが、それでも押し込んでやっと入りました。
下にニンジンとセロリを入れてから鶏肉を入れ、隙間にリークと月桂樹の葉を入れました。
ベジタブルの固形ブイヨンから作ったスープを注ぎ入れ、蓋をして200℃のオーブンで約1時間半、焼いて出来上がりです。
材料から水分と脂肪が出てくるので、あふれないようにスープは少量入れ、蒸し焼きします。  
食べ切れなかった鶏肉はスープやチャーハンにしても美味しいですよ。
野菜をもっとたくさん入れたかったので、大きなキャセロールを買う決心をしました!
12月の誕生日かクリスマスのプレゼントにリクエストしようかなと思ったのですが、それまで、待てなくて買いそうです。(笑)
出来上がりの写真を撮り忘れたので、大きなキャセロールを使った野菜たっぷりのを後程ということで。

ところで、ホットポットといえば、イギリス北西部のランカーシャー地方の伝統料理、ランカーシャー・ホットポット(Lancashire Hotpot)が有名です。
キャセロールに羊肉と野菜を入れ、上部をスライスしたジャガイモで覆い、出汁を加え、蓋をして蒸し焼きした料理です。