2011年1月28日金曜日

◆コテージパイ&シェパーズパイ

イギリスは、また寒くなり、最高気温が3℃、雪が降りました。
寒い日にはオーブン料理、今日の我家のお夕飯は、コテージパイでした!
皆様、イギリス料理、コテージパイ(Cottage Pie)とシェパーズパイ(Shepherd's Pie)って、ご存知ですか?
この二つのパイは、パイ生地の代わりにマッシュポテト(茹でたジャガイモをすりつぶし、牛乳とバターを加え、なめらかにしたもの)を使うミートパイで、お肉の種類が違うだけです。
シェパード(羊飼い)から、シェパーズパイは羊の挽肉を、コテージパイは牛の挽肉を使用したパイです。
この料理は、ローストディナーの残った肉を刻んで作ったのが始まりだそうです。
コテージパイ
ボロネーズソース(ミートソース)のようなものをオーブン皿に入れ、その上にマッシュ・ポテトを乗せ、フォークで模様をつけて焼くだけです。
このフォークで模様をつけるのが、楽しいんですよ!(笑)
横線にしたり、斜線にしたり、波線にしたり、格子にしたり、斜め格子にしたりと。

トマト缶を使うのが普通ですが、私は、イギリスのスーパー、Sainsbury'sの「Creamed Tomatoes」を使います。
イギリスの皆様、ボロネーズ、コテージパイ、シチューなどに、お薦めですよ!
クリーム状で、とても濃く、なめらかです。(クリームは入っていません)
Creamed Tomatoes
我家では、健康の為に人参、玉葱、マッシュルームなどの野菜を、色取りにグリーンピースなどグリーンの野菜を入れます。
野菜は、ボロネーズソースに入れる細かいみじん切りの玉葱、人参、セロリなどより、かなり大きく切ります。
肉、野菜を炒めた後、味付けをする前に、沸騰したお湯を入れ、あく抜きをして、肉の脂肪分も取り除きます。
それから、Creamed Tomatoes、ベイリーフ(月桂樹の葉)、固形ストックを入れ、圧力鍋で調理します。
隠し味に、赤ワイン、ナツメグ、グレイビーソースの粉、カレー粉、ウスターソースを少し入れると、おいしいですよ! 
圧力鍋で調理する時は、煮崩れしやすいので、缶詰のグリーンピースなど煮崩れしやすい具は、オーブン皿に入れる時に加えた方がよいです。
マッシュポテトの上に、チーズを乗せて焼いてもいいですね。

このパイは、トマトで味付けせず、グレイビーソースをかけて食べるレシピもあります。
また、グレイビーソースの味付けで、隠し味にトマトピューレを入れたレシピもあります。

ところで、隠し味のウスターソースは、イギリスのLea & Perrins(リー&ペリンズ社)のWorcestershire Sauce(Worcester Sauce)です。
Lea & Perrins のWorcester Sauce
このウスターソースという名は、リー&ペリンズ社があるWorcestershire(ウスターシャー州)のWorcester (ウスター)という町の名前からの由来です。
日本のウスターソースも、このイギリスのウスターソースからの由来ですが、日本独特のソースで元祖、イギリスのとは、かなり違います。
ご存知、日本のウスターソースは、トマトや林檎などの野菜や果物の絞り汁、煮汁、ピューレなどに酢、糖分、塩、香辛料、澱粉、カラメルを加えたソースですが、元祖、イギリスのは、アンチョビ、タマリンド(亜熱帯地方の果実)、エシャロット(玉葱の変種、小さい玉葱)、クローブ(丁子)、ニンニクなどが材料です。

イギリス人は、この元祖ウスターソースをチーズトーストにかけたり、トマトジュースに数滴たらしたりします。
私は、両方とも、好きです。 
イギリス系の航空会社の機内でトマトジュースを頼むと、「ウスターソースを入れますか?」と聞かれます。
イギリス系の飛行機に乗る機会がありましたら、是非、お試し下さいね!

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