英語の姓で、男性名を含んだ姓があるのですが、ご存知ですか?
これは、父方の祖先の名前に由来しています。
息子という意味の言葉を前後に付けた「誰々の息子」という「父称姓」です。
例えば、
【 ‐ son 】 Johnson (Johnの息子)
【 ‐ s 】 Williams (Williamの息子)
【Mac ‐ 】 MacDonald (Donaldの息子) スコットランド系
【Mc ‐ 】 McKenzie (Kenzieの息子) スコットランド系
【O' ‐ 】 O'Neill (Neillの息子) アイルランド系
【Fitz ‐ 】 Fitzgerald (Geraldの息子) ノルマン系
皆様、よくご存知の企業名にも、ありますよね!
この父称姓は、父系制の民族や文化圏に見られるそうです。
イギリスでは、聖書の登場人物、キリスト教の聖人に由来した名前を付けることがほとんどでした。
何と、14世紀には、ジョン、ウィリアム、ヘンリー、リチャード、ロバートの5つの名前が6割を超えていたそうです。
職業姓、地名姓、地形姓、あだ名姓など他の姓の起こりと同じように、父称姓も、名前だけしかなかった時に同名の人を区別する為の呼び名として用いられました。
イギリスでは、姓でなく名前で呼び合うことが多く、戸籍というものは存在しません。
日本では、昔に家制度は廃止になり、夫婦別姓が話題になっていますが、今でも戸籍があり、結婚式も、~家と~家のというように家制度が残っていますね。
このようなことからも、家に関する日英の考え方の違いを感じますね。
ところで、John Johnson や Gerald Fitzgerald のように、姓の中の祖先の男性名を子どもに名付けることがあるのでしょうか。(笑)
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