2011年2月20日日曜日

◆天使が雪を真っ白な花に!

イギリスは、今週末は、また少し寒くなり、雨まじりの曇り空です。
こんな寒い時季でも、小川のほとりなどに自生している花があります。
その花の名は、「スノードロップ(Snowdrop)、和名は、マツユキソウ(待雪草)です。
私は、健気に咲いている、この花を見る度に、寒くても頑張ろうと、いつも励まされます。(笑)
冬の終わりから春先にかけて咲く、可憐な白い花です。
花の咲く時季から、「春を告げる花」と言われています。
スノードロップの名のごとく、雪のように真っ白な花です。 
花言葉は、「希望、慰め」です。

このスノードロップは、キリスト教の聖燭節(2月2日の聖母マリアの清めの祝日)に聖母マリアの祭壇に捧げます。
このため、修道院の庭でよく育てられ、修道院の跡地でも、自生してるのを見かけます。 
イギリスのヘリフォード・ビーコンHereford Beacon)近郊では、この聖燭節にスノードロップを籠やボウルに摘んで家に持ち帰り、家を清める風習あるそうです。
スコットランドでは、お正月前に、スノードロップの花を見つけると、新年は幸せになると言われています。
このような言い伝えから、自生地はイギリスとされていますが、修道僧がイタリアから持ち帰ったという説もあります。

伝説によると、アダムとイブが禁断の木の実を食べ、エデンの園を追われた時、冷たい雪が二人に吹きつけ、それを哀れんだ天使が雪に触れて、この白い花、スノードロップに変え、冬の後はやがて春が来るだろうと慰めたと言われています。
森の中に群生しているスノードロップは、まるで白いカーペットのようで、見事ですよ!
まだ暗くて寒いイギリスですが、この花は、真っ先に私達に春の足音を告げる使者です。
いつか、年末に、この使者に会えないかなと願っているのですが...

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