どうやら、この「背広」の語源は、諸説あるようです。
その一つに、ロンドンのメイフェアのストリート名から由来されているという説があります。
Conduit Street(コンジット・ストリート)とVigo Street(ヴィーゴ・ストリート)の間をRegent Street(リージェント・ストリート)と並行して走り、バーリントン・ガーデンにつながっている「Savile Row」(サヴィル・ロウ)という小さな通りがあります。
この通りは、オーダーメイドの高級紳士服屋が軒を連ねています。
ストリート名は、第3代バーリントン伯爵夫人、ドロシー・サヴィルの名前をとって名付けられたそうです。
このスーツの発祥地である仕立て屋街のストリート名、「サヴィル・ロウ」が日本語の背広の語源になったという説です。
「サヴィルロウ」→「サビルロウ」→「サビロウ」→「セビロウ」→「セビロ」→「背広」 と変化したのでしょうか?
また、この仕立て屋街、「サヴィル・ロウ」が発祥と言われている言葉があります。
それは、「Bespoke Tailor」(ビスポーク・テイラー)という造語で、「Tailor Made」(テイラー・メイド)という意味です。
和製英語のオーダー・メイドですね。
「Ready-Made」 (レディ・メイド)(既製品の)の反対語ですね。
「Bespoke」は「Be Spoke」からの造語で、客が希望を話し、それに応じて仕立てていくからです。
おなじみ、007シリーズ、「ジェームズ・ボンド」の映画での台詞にあるように、ジェームズ・ボンドは「サヴィル・ロウ」のスーツを愛用しているという設定になっています。
ところで、背広の語源の他の説ですが...
・英語の軍服に対する、市民服、「Civil Clothes」(シビル・クロウズ)の「シビル」から。
・「Sack Coat」の訳語で、ゆったりした(広め)の上衣から。
・スコットランドの羊毛・服地の産地 「Cheviot」(チェビオット)から。
・英語「Vest」の中国語訳「背心」に「背」が使用されることにならって。
いろんな説がありますね。
皆様は、どの説だと思いますか?
James Bond |
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