2011年3月8日火曜日

◆パンケーキ・デー

イギリスでは、今日は、キリスト教の「Shrove Tuesday」( シュローブ・チューズデー)(懺悔の火曜日)です。
この日にパンケーキを食べる習慣があり、「パンケーキ・デー」と呼ばれています。

この「パンケーキ・デー」は、「イースター」(復活祭)に関連する行事です。
キリストがイースターで復活する前の40日間、荒野をさまよい断食したことにちなみ、キリスト教徒もその間、断食をしたそうです。
この断食は、「Lent」(レント)(四旬節)と呼ばれ、断食の始まりの日は、「Ash Wednesday」(灰の水曜) と言われるイースターの40日前の水曜日です。
そして、その断食の始まる前日の火曜日「Shrove Tuesday」、イースターの41日前に、断食に向け、卵、バター、ミルクなどを使いきる為に、パンケーキを焼いて食べたことから「パンケーキ・デー」と呼ばれるようになったそうです。
今は、敬虔なクリスチャンでも、40日間の断食をする人はいなくなりましたが、みんながパンケーキを食べて楽しみます。
毎年、「パンケーキ・デー」が近づくと、スーパーには、パンケーキコーナーができるんですよ。 
また、バッキンガムシャーのオルニーでは、500年以上前から、パンケーキ・デーを祝い、多くの人々がフライパンを片手にパンケー キをひっくり返しながら通りを走る、「パンケーキ・レース」が催されています。
昔の主婦のコスチューム姿で走るユニークな姿が毎年、報道されます。
このイギリスのパンケーキは、日本のホットケーキとは違い、薄く焼いたもので、クレープを厚めに、もちもちとさせた感じです。
砂糖とたっぷりのレモンジュースをかけ、四つ折りか巻いて食べるのがイギリス式。
イギリスの伝統的なパンケーキのレシピです。 
http://www.bbc.co.uk/food/recipes/basicpancakeswithsuga_66226 
簡単ですので、是非、お試し下さい!   

イギリスの春の行事、イースターに向け、暗くて長い冬の終わりを告げる「パンケーキ・デー」は、待ちわびた春への第一歩なのです。
この日をイギリス人みんなが楽しむのは、甘い物好きだからというだけではないようです。
これからは、春らしいイギリス便りをお届けできそうですね。

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