大震災の最悪の状況での日本人の礼儀正しいマナーは海外の国々が賞賛していました。
そんなニュースに、海外から被災地の悲惨な映像を見ていた私は激励されたものです。
今日も、こんな ニュースが...
礼儀正しい被災者に感銘=東北に派遣の米救援隊員 【ロサンゼルス時事】
東日本大震災で、米国救援隊の一員として東北地方に派遣された日系4世の消防士アツシ・ウエハラさん(42)が29日、ロサンゼルス市内で救援活動についての報告会に出席、災難のさなかでも礼儀正しい被災者の姿に感銘を受けたと語った。
ウエハラさんは地震翌日の3月12日、ロサンゼルス郡消防局の同僚73人と共に青森県の米軍三沢基地に到着後、1週間にわたって岩手県大船渡、釜石両市で活動。
被害の甚大さを目の当たりにし、両親ゆかりの広島に行った経験から「原爆投下後の広島を連想した」というほど驚いた。
そんな中で、倒壊したカラオケ店のそばにいた女性オーナーが「何もありませんが」と言って煎餅を差し出してくれたことに最も強い印象を受けたという。
ウエハラさんは「ベストを尽くし6遺体を見つけたが、生存者は一人も発見できなかった」と肩を落とす。「将来また東北を訪れ、復興した姿を見たい」というのが願いだ。
一方で、今日は、こんなニュースを知りました。
原発初動対応/遅れた事実を検証し公表を
【福島民友新聞 社説】
東京電力福島第1原発は、重大な事故を起こした原子炉建屋に続き、高濃度の放射線量を測定したタービン建屋内外への対処も進まず、危機的状況を脱せないでいる。
そうした中、経済産業省原子力安全・保安院が震災当日の11日に最悪の事態である「炉心溶融」を予測していたことが分かった。
また、その後には、炉心の損傷を示す放射性ヨウ素などを検出、応急措置が必要だったが、菅直人首相が「勉強目的」で事故原発を視察したことから初動の対応に遅れが生じた可能性があったという。
枝野幸男官房長官は応急措置の遅れと首相視察との関連を否定したが、対応が遅れた事実は動かせない。
政府は信頼を確保するためにも、事実関係を正確に検証し、その内容を速やかに公表すべきだ。
炉心溶融とは、原子炉の温度が上がり過ぎ燃料棒が溶けて破損する事故。
冷却水が失われて炉心の水位が下がり燃料棒が水面上に露出すると、放射性物質の崩壊熱を除去できず温度上昇が続くために起きる。
炉心全体や大半が溶け落ちるのは「メルトダウン」と呼ばれ、1979年の米スリーマイルアイランド原発事故で起きた。
政府原子力災害対策本部の文書などによると、今回の事故で保安院は2号機で似たような事態を予測、放射性物質を含んだ蒸気を建屋外に排出する応急措置「ベント」の必要性を早くから考えていた。
1号機でも原子炉格納容器内の圧力が異常に上昇しヨウ素も検出されたことから、1、2号機でベントを実施することとしたが、実際に行われたのは半日たった後だった。
この間、首相はヘリで原発はじめ被災地視察を敢行したが、「首相を被爆させられない」との判断が、速やかに行われるべき初動作業への着手を遅らせたとの見方もある。
危機に際しての首相の行動が、緊急を要する現場の応急活動に重大な影響を与えたとしたら、言うべき言葉が見当たらない。
首相自身が事態を甘くみていたわけではなかろうが、周囲には補佐する政治家や専門家が何人もいたはずで、いかようにもアドバイスはできただろう。 できないような官邸機能であれば、それはそれで別の問題になってしまう。
原子力安全委員会の班目春樹委員長は、この件に関する共同通信の書面質問に対して「回答する状況にない」とした。
これでは政府への不信をさらに増幅してしまうことにもなりかねない。
福島原発事故の処理は予断を許さない事態が続き、現段階では短期的に終息するとは考えにくい。
それだけに、正確、迅速な事実の公表が前提としてあることをあらためて強調しておきたい。
私は、原子炉の放射能物質に関しては、楽観視はできません。
大地震、大津波の悪夢のような映像に言葉を失いましたが、原子炉による放射能被曝も恐ろしいものなのです。
調べていくと、東京電力のことなど、いろんなことが分かりました。
大地震、大津波は天災ですが、この原発事故は人災です。
想定外の大津波だといいますが過去に倍以上の大津波が起きています。
政府、東電の対応には、とても憤りを感じます。
どうして、11日に、関係者の誰一人として、何よりも先に最悪の事態を避ける対応をしてくれなかったのでしょうか?
苦しむ被曝者が出ませんように、イギリスから、ただ、ただ祈るばかりです。
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