2月13日の英国アカデミー賞授賞式でも、7部門(作品賞、英国作品賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、音楽賞)の受賞をし、ゴールデングローブ賞など他の賞でも、数々の受賞をしています。
日本でも、2月26日から公開されたそうですね。
皆様、ご覧になりましたか?
私も観たのですが、アカデミー賞ノミネート12部門という期待を裏切らない良い作品でした。
現イギリス女王(エリザベス2世)の父であり、幼い頃から吃音症(どもり)に悩まされ、人前に出ることを嫌う内気な性格のジョージ6世がスピーチ矯正の専門家と出会い、やがて強く優しい国王へと成長していく姿を描いた実話です。
ジョージ6世 |
ジョー ジ6世の吃音症は、エリザベス王妃(ジョージ6世の妻、現エリザベス女王の母、後のエリザベス皇太后)にとり、とても辛い思い出で、このアカデミー脚本賞 を受賞した脚本家、デービッド・サイドラーが30年以上前にも映画化の企画をしたが、エリザベス王妃が「私の生きている間は公にしてほしくない。」と許可 をしなかった為、見送られたそうです。
内気なジョージ6世が最愛の妻、エリザベス王妃の見守る中、オーストラリア出身の言語聴覚士、ライオネル・ローグの治療によって、 吃音症を克服していきます。
ジョージ6世と言語聴覚士、ライオネル・ローグの関係は、治療を施す者と治療を受ける者との信頼関係を超えた関係になり、映画の最後の場面は、とても感動的です。
ジョージ6世の結婚には、こんなエピソードがあります。
エリザベス王妃にプロポーズし断わられたジョージ6世は、他の女性とは結婚する意志がないことを家族に告げたので、母のメアリー王妃はライバル、モレー伯爵を海外に派遣するなど尽力したそうです。
メアリー王妃にも気に入られたエリザベス王妃は、3度目のプロポーズで結婚を受諾し、ジョージ6世は、社交界の花形だった兄、エドワード8世とは対照的に病弱で内向的な性格だったが、大らかな性格のエリザベスと出会ったことで、少しずつ改善されていったと言われています。
ジョージ6世は内気ですが、一途で情熱的な性格だったのですね。
ところで、ジョージ6世が吃音症になった原因は、左利きから右利きへの矯正、X脚の矯正、大切にしていた玩具を兄に取り上げられたトラウマなど、子どもの時に受けた過度のストレスでした。
ストレスが体へ及ぼす影響は大きいと再認識しました。
そして、親の育て方の子どもへの影響も、いかに大きいかと痛感しました。
この映画、「英国王のスピーチ」の大成功に、ヒュー・グラントが地団太を踏んで悔しがっていると英紙「デイリー・テレグラフ」が伝えています。
ジョージ6世役は、当初、コリン・ファースではなく、ヒュー・グラントにオファーされていたそうで、出演を断ったことを今になって大後悔しているそうです。(笑)
コリン・ファースは、ポール・ベタニーに次いで、主演候補 No.3 だったそうです。
ヒュー・グラント |
ポール・ベタニー |
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