2011年2月15日火曜日

◆イギリス発祥、ベジタリアン

私が渡英後、外食して、驚いたことは、ベジタリアンのメニューが表示されていることでした。
宗教上の問題でベジタリアンが多いインド料理などは、もちろん、中華などのオリエンタル料理、西洋料理でもベジタリアンのメニューがあったり、なくても、VegetarianのVマークや葉っぱのマークがついています。
ベジタリアン専門のレストランもあるくらいです。
Wedding Reception(結婚披露宴)などでも、ベジタリアンのメニューがあり、届いた招待状の返信状にベジタリアンか、そうでないかを選択する欄があったこともありました。
その結婚式の花嫁さんは、ベジタリアンでした。

それもそのはず、2000年の調査で、イギリス人の9%の人がベジタリアンでした。
でも、約10年前の調査なので、今は増えて10%ぐらいだと思います。
10人に1人ぐらいは、ベジタリアンなのですね。
イギリスでベジタリアンが多いのは、インド人などのヒンズー教徒が多く住んでいるのも原因であると思います。 
ベジタリアンになる理由は、人それぞれだと思いますが、宗教上、動物愛護、美容と健康、環境保護、肉が嫌いのいずれかではないでしょうか?
イギリス人の義叔母達と義妹は、動物愛護という理由でベジタリアンです。
他の義妹も動物愛護の為、ベジタリアンになろうと試みましたが、お肉が食べたくなり1週間で断念しました。(笑)
私は、食べることが大好きなので野菜も大好きですが、お肉を全然、食べないというのは、耐えられないですね。

このVegetarianという言葉は、Vegetable(野菜)から由来すると思っていたのですが...
1847年、英国ベジタリアン協会の発足に発表された、ラテン語のVegetus(活気のある、生命力にあふれた、力強い)を語源に、Vegetableをかけた造語だそうです。
この、英国ベジタリアン協会は、薬や化粧品の研究の為の動物実験にも反対を唱えています。
イギリスでは、容器やケースに「Against Animal Testing」と書いてある化粧品が多いです。
外食のメニューだけではなく、イギリスでは、ベジタリアンの食材も豊富です。
豆腐や厚揚げなどもあり、お肉の代わりにサラダに入れたり、酢豚などの中華料理に入れます。
大豆やその他の豆やマッシュルームが原料のベジタリアン用のソーセージ、ハム、バーガー、ナゲット、チキンの細切り、挽肉などもスーパーで手軽に手に入ります。
ベジタリアン用 ローストディナー
ベジタリアン用 挽肉

クリスマスやイースターなどのローストディナーに主人の実家に招待されて、ベジタリアン用のソーセージやハムなどを目にしますが、本物そっくりでびっくりしました。
でも、食べたいとは思ったことがありません。(笑)
お肉や肉の加工品に似せた代用品を食べるより、その原料の大豆や豆やマッシュルームの本来の食材の味や香りや食感を生かした美味しい料理を楽しみたいですね。
イギリスは食べる物が不味いとよく言われますが、イギリス人は美味しく食べるということに関心、興味、情熱がないのではないでしょうか。
食べることを楽しむ人は、お肉も野菜もお魚も何でも食べますよね。
日本独自の俗説によると、世界三大料理は中華料理、トルコ料理、フランス料理で、どの国も食を楽しむ国で、食材も豊富、下手物も食します。
中国、トルコ、フランスには、ベジタリアンなんていないと思いますが。
確かに、イギリスは動物愛護国で、動物愛護が理由でベジタリアンになっているイギリス人が多いと思いますが、ベジタリアンでも皮革のコート、バッグ、手袋、靴などを持っている人が多いですね。(笑)


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