2011年4月20日水曜日

◆イギリス人は薄暗いのがお好き

私の13年のイギリス生活の中で、今春は、一番、天候に恵まれ、爽やかな晴天の日が続いています。
そんな中、主人が明日まで出張中なので、ロンドンにヘア・カットに出かけました。
大英博物館に寄り、トイレで手を洗っていた時、洗面台の同列の端に手を洗いに来た女性を鏡越しに何とは無しにちらっと見て、東南アジアのどこかの国の人だなと思っていたら...
その50代ぐらいの女性が日本語の歌を口ずさみ始め、日本人なのかと思いながら手を拭いていたら、「ガイドさんですか?」って、私に話しかけてきました。
「違います。私は日本人の観光客には見えませんか?見ただけでイギリスに住んでいる人って分かります?」と私が言うと、
「分かるわよ!」
その女性は、現地のツアーガイドで、お仕事中でした。
今、思うと、どうして分かるのか、聞いてみればよかったなと後悔してます。
イギリス生活も長いので、知らない間に外見にも出てるのでしょうね。
その女性は、イヤホンで安全地帯を聞きながら歌っていたのです。 
若いですね!

さて、18日(月)のインターネット・ニュースで、
という産経新聞の記事がありました。 
この記事の中の、「東京都内の駅構内での2人の中年男性の会話」
「震災以降、東京の地下鉄はまるでロンドンのように暗くなった。」
「ヨーロッパを旅すれば分かるけど、駅の構内はこんなもの。この暗さにもだんだん慣れてきた。」
イギリスに住んでる私にとって、まさに同感です。
渡英後、日本と比べ、駅構内はもちろん、駅前、商店街、住宅街までも暗く感じだものです。
日照時間が少ない冬は尚更でした。

「たそがれ時に対する意識」として、「日本では日没の1時間前に照明をつけるが、ヨーロッパでは、ほぼ日没の頃。明るさの余韻を惜しむかのように照明をなかなかつけない。」
「過度に明るい夜間の環境が人に常に動き回ることばかりを強いて、じっと考える能力を喪失させたことは疑いようはない。」
考えさせられますね。
夜は、本来、暗いものなのですよね。
暗い夜空だからこそ、星がきれいに輝くのです。 
夜があるからこそ、新しい朝を迎えるのです。
日本人は、経済を高度成長させている間に、こんな誰でも知っている常識を忘れてしまったのでは、ないでしょうか。

日本に比べ、イギリスの冬は曇天続きで午後4時に日暮れと、暗くて陰気ですが、蛍光灯で家全体を明るくしません。
家の明かりは電球ですから、部屋の隅々まで照らされず、明るさと暗さがあり、陰影が感じられます。
まさに、このニュースの記事に載っている、谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」の美の世界ですね。
昔の日本もそうだったのですね。
イギリスでは、蛍光灯は、オフィス、学校などの明かりです。 

ただ、日本人と白人とでは、瞳の色が違うので、まぶしさの感じ方が違いますよね。
だから、暗さの感じ方も違うのでしょうね。  
瞳が薄い色の人は、まぶしく感じやすいし、白人の方が、弱い日差しでもサングラスをかけますものね。

ところで、蛍光灯に比べ、電球は、女の人を美しく見せてくれるのではないでしょうか。
「夜目、遠目、笠の内」(女性は、 夜見るとき、遠くから見るとき、笠に隠れた顔の一部をのぞいて見るときは、はっきり見えないので実際より美しく見えるものである。)と言われるので。
医者の知人、曰く、「看護婦が美しく見えるのは、手術中。」だそうな...
どうしてか、分かりました?
「マスクをしてるから。」だそうです!(笑)

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